河合敦著「逆転した日本史」を読みました。
サブタイトルは「聖徳太子、坂本龍馬、鎖国が教科書から消える」。
書店で帯に書かれていた「江戸時代すでに、会えるアイドルがいて総選挙をしていた」というのが気になって手に取りました。
私は特にアイドル好きではないんですがね。
教科書の内容が変わっていることに驚き
考えてみれば当たり前のことなんですが。
私が学生だったのはもう20年以上前のこと。
まじめに勉強していたのはそこからさらに10年さかのぼって30年前のことですものね。
いろいろな発見があって教科書の内容が変わっているのは当然ですね。
とはいえ「明石原人などの原人や旧人は、日本列島に存在しなかった」とか「江戸時代、「士農工商」という身分制度はなかった」なんて言われるとやっぱり「えっ!」っと驚いてしまいますね。
また、聖徳太子や源頼朝、足利尊氏などの今でも覚えている教科書に落書きした肖像画。
これが、本人でないと言われるのはなかなかショックです。
昔のお札に描かれていた聖徳太子と思っていたのは誰なんでしょうね?
お小遣いをもらうたびに祖父から「聖徳太子ってしっている?」なんて言われながら話を聞いていたのに・・・
想像していた姿と全く違う昔の生活に驚き
この本の中で個人的に面白かったのが、昔の生活についての話。
縄文人が想像以上に豊かな生活をしていたことに驚き、江戸時代の今と変わらないような庶民の生活に驚きました。
人の思い込みって怖いですよね。
見たわけでも、聞いたわけでもないのに、勝手に思い込んでしまっていました。
とはいえ、この本で知ったこんなことも今後また変わっていくかもしれないと思うと、歴史を研究している人たちってほんとすごい!
知識のアップデートが大事!
てことで、この本からは自分の知っていると思っていることが本当は正確でないということを学べたと思います。
歴史を知ることは本当に楽しいですし、過去、人がどんなことを考えて何をしたのかを知ることはとても勉強になります。
ただ、書いていることをそのまま信じるだけではだめで、いろいろな情報を集め、角度を変えて見て、実際に自分の頭で考えなおすことがとても大事なんでしょうね。
これからも、いろいろな学説が出たり消えたりしていくんでしょうが、興味をもって接していけたらいいですね。